愛犬・愛猫の健康寿命を考える情報サイト【2026年最新版】

ホーム > ペットサプリの基礎知識 > 愛犬・愛猫の健康を守るために知っておきたいペットサプリの基礎知識

愛犬・愛猫の健康を守るために知っておきたいペットサプリの基礎知識

  

愛犬・愛猫の健康を守るために知っておきたいペットサプリの基礎知識

ペット用サプリメント(以下、ペットサプリ)は、食事だけでは補いにくい栄養素や機能性成分を補助し、健康維持をサポートするためのアイテムです。上手に活用すれば心強い一方で、「なんとなく良さそう」で選ぶと、体質に合わなかったり、過剰摂取になったりすることもあります。ここでは、愛犬・愛猫の健康を守るために押さえておきたい基礎知識をまとめます。



ペットサプリとは?フードとの違い

ペットサプリは薬ではなく、基本的には栄養補助を目的とした製品です。総合栄養食(主食)と異なり、単体成分や特定の機能性成分を追加で摂る設計になっています。

  • 総合栄養食:それだけで必要栄養を満たすよう設計(主食)
  • サプリ:不足しがちな栄養や目的別成分を補助(補助食品)

まず大前提として、食事(フード)の質と量が整っていることが重要で、サプリはその上に「必要に応じて足す」位置づけです。



サプリが役立つ代表的なシーン

以下のような状況では、獣医師と相談のうえでサプリの活用が検討されることがあります。

  • ライフステージ:子犬・子猫、シニア期、妊娠・授乳期
  • 食事の事情:療法食、偏食、食が細い、手作り食中心
  • 体質や悩み:皮膚・被毛、関節、口腔、腸内環境、ストレスケアなど
  • 季節要因:換毛期、暑さ・寒さによる体調変化が出やすい時期

ただし、症状がある場合はサプリで様子見を続けるのではなく、まず受診して原因を確認することが大切です。



犬と猫で違う「注意点」

犬と猫では栄養代謝や必要量が異なります。特に猫は「必須栄養素(例:タウリン)」など、食事設計がシビアになりやすい動物です。

  • 犬用を猫に流用しない:成分量や添加物が猫に不向きな場合があります
  • 猫は過剰摂取に注意:脂溶性ビタミンなどは蓄積しやすいことがあります
  • 嗜好性:猫は匂い・食感で拒否しやすいので形状選びが重要です


目的別:よく使われる成分の例

ペットサプリに含まれる成分は多岐にわたります。ここでは代表例を「目的別」に整理します(あくまで一般的な例で、効果を保証するものではありません)。

皮膚・被毛のケア

  • オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)
  • 亜鉛、ビオチン(製品設計による)

関節のケア

  • グルコサミン、コンドロイチン
  • 緑イ貝(製品により含有)

腸内環境のケア

  • 乳酸菌・ビフィズス菌(プロバイオティクス)
  • オリゴ糖・食物繊維(プレバイオティクス)

口腔ケア

  • デンタル系成分(海藻由来成分など製品による)
  • 噛むタイプのデンタルサプリ(形状でサポート)

シニア期の健康維持

  • 抗酸化成分(ビタミンEなど)
  • 認知・活力サポート系(DHAなど)


形状の種類と選び方(粉・錠剤・液体・おやつタイプ)

続けやすさはサプリ選びの重要ポイントです。代表的な形状と特徴は以下の通りです。

  • 粉末:フードに混ぜやすい。匂いで食べない子もいる
  • 錠剤・カプセル:成分量が安定しやすい。投与が苦手だと難しい
  • 液体:微量調整しやすい。保存方法や酸化に注意
  • おやつタイプ:与えやすいが、カロリーや添加物、与えすぎに注意


安全性の見極めポイント(購入前チェックリスト)

サプリは「入っている成分」だけでなく、「品質管理」も重要です。購入前に次を確認しましょう。

  • 対象動物(犬用・猫用)の明記
  • 原材料・成分量・与え方(目安量)の記載
  • 製造元・問い合わせ先が明確
  • 賞味期限・保存方法(開封後の管理も含む)
  • 検査・品質管理の情報(第三者検査、GMP等の記載があれば参考)

「天然=安全」とは限りません。アレルギー源になりうる原料(魚介、乳、酵母など)が入っていないかも確認すると安心です。



与え方の基本:量・タイミング・続け方

サプリは少量から始め、体調を観察しながら調整するのが基本です。

  • 目安量を守る:「多いほど効く」は誤り。過剰摂取はリスクになります
  • タイミング:胃腸が弱い場合は食後が無難なことが多い
  • 継続:短期で結論を出しにくいものもあるため、一定期間は記録しながら様子を見る

体重が増減したとき、フードが変わったとき、投薬が始まったときは、サプリの必要性や量を見直しましょう。



注意したい副作用・相互作用(薬との飲み合わせ)

サプリでも体質に合わない場合があります。以下の変化が見られたら中止し、必要に応じて受診してください。

  • 下痢・嘔吐、食欲低下
  • 皮膚のかゆみ、赤み
  • 元気がない、落ち着きがない

また、持病がある子や投薬中の子は特に注意が必要です。成分によっては薬の作用に影響する可能性があります。通院中は獣医師に「サプリ名・成分・量」を伝える習慣をつけましょう。



こんなときは獣医師に相談を

  • 症状(かゆみ、痛み、下痢、咳など)が続いている
  • 腎臓・肝臓・心臓などの持病がある
  • 妊娠・授乳中、または子犬・子猫
  • 複数のサプリを併用したい
  • 療法食を食べている(栄養バランスが設計されているため)


よくある質問(Q&A)

Q1. サプリは毎日あげた方がいい?

製品や目的によります。毎日が前提のものもあれば、短期間の補助を想定したものもあります。まずは製品の目安に従い、体調や便の状態などを見ながら調整しましょう。

Q2. いくつも併用して大丈夫?

成分が重複して過剰になるケースがあります。特にビタミン・ミネラル系は注意が必要です。併用する場合は、成分表を照らし合わせ、可能なら獣医師に確認してください。

Q3. 手作り食ならサプリは必須?

手作り食は栄養設計が難しく、不足が出やすい一方で、安易な追加で過剰になることもあります。レシピ全体の栄養バランスを前提に、必要なものだけを選ぶことが大切です。



まとめ:サプリは「必要性」と「安全性」を軸に選ぶ

ペットサプリは、愛犬・愛猫の健康維持に役立つ可能性がある一方で、合わない製品や過剰摂取、飲み合わせの問題も起こり得ます。まずは食事と生活習慣を整え、サプリは目的を明確にして品質表示を確認し、心配があれば獣医師に相談するのが安心です。


【おススメの犬用サプリメント】


【おススメの猫用サプリメント】


関連コンテンツ