雨の日に足を痛がる犬の原因
雨の日に足を痛がる犬の原因と対処法
「雨の日や湿気の多い日に、犬が足を痛がる・びっこを引く・歩きたがらない」といった様子が見られると心配になります。実は、天候の変化は関節や皮膚、肉球、古傷などに影響し、痛みや違和感が出やすくなることがあります。ここでは考えられる原因と、家庭でできるケア、動物病院を受診すべきサインをまとめます。
雨の日に痛みが出やすい主な原因
雨の日は「気圧の低下」「湿度の上昇」「気温の変化」「濡れによる刺激」などが重なり、普段は目立たない不調が表に出やすくなります。以下の原因が代表的です。
原因1:関節炎(変形性関節症)や加齢による関節の痛み
シニア犬に多いのが、関節のすり減りや炎症による痛みです。気圧が下がると関節周辺の組織がむくみやすく、痛みが強く感じられることがあります。
- 立ち上がりに時間がかかる
- 階段や段差を嫌がる
- 散歩の距離が短くなる
- 寝起きに足をかばう
原因2:靭帯や腱のトラブル(膝蓋骨脱臼・前十字靭帯など)
膝のお皿(膝蓋骨)がずれる膝蓋骨脱臼、前十字靭帯の損傷などは、小型犬から大型犬まで見られます。雨の日に滑りやすい床や地面で負担が増え、痛みが表面化することもあります。
- 突然キャンと鳴く/急に足を上げる
- スキップのような歩き方をする
- 滑った後からびっこが続く
原因3:肉球のふやけ・ひび割れ・軽い外傷
雨で肉球が濡れた状態が続くと、皮膚がふやけて弱くなり、擦れやすくなります。小さな切り傷やひび割れでも、濡れるとしみて痛がることがあります。
- 足先を舐める・噛む
- 足を拭くと嫌がる
- 肉球が白っぽくふやけている
- 赤み、出血、擦れがある
原因4:趾間炎(しかんえん)・指の間の炎症
指の間は蒸れやすく、雨の日は特に細菌や真菌(カビ)が増えやすい環境になります。かゆみや痛みで足を気にして、歩き方が不自然になることがあります。
- 指の間が赤い、腫れている
- 湿ったにおいがする
- 舐める時間が増える
- 小さなできもの(膿疱)がある
原因5:爪のトラブル(折れ・浮き・巻き爪)
濡れた地面で踏ん張ったときに爪が欠けたり、すでに巻き爪気味の犬が痛みを感じやすくなることがあります。爪の根元の炎症があると、雨の日の散歩後に悪化するケースもあります。
原因6:古傷・手術歴がある部位の違和感
過去に骨折や手術、捻挫などをした部位は、天候の変化で違和感が出ることがあります。人の「雨の日に古傷が痛む」と似たイメージです。
原因7:冷えによる筋肉のこわばり
雨の日は体が冷えやすく、筋肉がこわばって動き出しがつらくなることがあります。特に短毛種、シニア犬、痩せ気味の犬で起こりやすい傾向があります。
家庭でできるチェックポイント
受診前に、以下を無理のない範囲で確認しておくと診察がスムーズです。
- どの足か(右前・左後など)
- いつからか(雨の日だけ/常に)
- 痛がる場面(立ち上がり、階段、散歩中、帰宅後など)
- 肉球・指の間・爪に赤み、腫れ、傷、異物(小石・草)がないか
- 関節を触ったときに嫌がる場所があるか(強く押さない)
雨の日のケアと予防(自宅でできること)
- 散歩後はしっかり乾かす:足裏・指の間までタオルで水分を取り、必要なら弱風のドライヤーで乾燥。
- 足先を清潔に:泥汚れはぬるま湯で軽く流し、こすりすぎない。
- 滑り対策:室内のフローリングは滑り止めマットを敷き、関節への負担を軽減。
- 冷え対策:室温管理、寝床の保温、レインコートで体を冷やしにくくする。
- 肉球ケア:乾燥やひび割れがある場合は犬用保湿剤を検討(舐めても安全なもの)。
- 体重管理:関節トラブルの負担軽減に直結。
※人間用の湿布・鎮痛薬・消毒薬を自己判断で使うのは危険な場合があります。必ず獣医師に確認してください。
すぐに動物病院へ行くべきサイン
- 足を地面につけない/明らかな強い痛みがある
- 腫れが急に大きくなった、熱感がある
- 出血、深い傷、異物が刺さっている
- 触ると激しく嫌がる、攻撃的になるほど痛がる
- 数日たっても改善しない、雨の日以外も続く
- 発熱、食欲低下、元気消失など全身症状がある
受診時に伝えると役立つ情報
- 症状が出た日の天候(雨・気温・湿度)と散歩量
- 歩き方の動画(スマホで短く撮影)
- 既往歴(手術、骨折、関節疾患、皮膚病、アレルギー)
- 使っているケア用品(シャンプー、拭き取りシート、保湿剤など)
まとめ:雨の日の「足の痛み」はサインを見逃さないことが大切
雨の日に足を痛がる原因は、関節の問題から肉球・皮膚の炎症、爪のトラブルまで幅広く考えられます。まずは足先のチェックと、散歩後の乾燥・滑り対策・冷え対策を行い、それでも繰り返す場合や痛みが強い場合は早めに動物病院で相談しましょう。



















