犬の動きが鈍くなった時
犬の動きが鈍くなった時に考えられる原因と飼い主ができる対処法
いつもより歩くのが遅い、遊びに乗り気じゃない、立ち上がるのに時間がかかるなど、「犬の動きが鈍い」と感じたら、 体調不良や痛み、年齢による変化が隠れていることがあります。ここでは、考えられる原因と家庭でできる確認ポイント、 受診の目安をまとめます。
まず確認したい「いつから・どんな時に」
動きが鈍くなった原因を探るには、状況の整理が役立ちます。次の点をメモしておくと、動物病院でも説明がしやすくなります。
- いつから(今日から/数日前から/数週間前から)
- 急にか、徐々にか
- 散歩の最初だけ/帰りだけ/常に
- 階段・ジャンプ・立ち上がりで特に嫌がるか
- 食欲・水の飲み方・排泄(回数、色、におい)の変化
- 咳、呼吸が荒い、震え、嘔吐、下痢、発熱っぽいなど他の症状
犬の動きが鈍くなる主な原因
1)痛み(関節・腰・筋肉・ケガ)
関節炎、椎間板ヘルニア、膝蓋骨脱臼、捻挫、肉球の傷、爪のトラブルなど、痛みがあると動きが鈍くなりがちです。 触られるのを嫌がる、片足をかばう、段差を避ける、寝ている時間が増える場合は注意が必要です。
2)加齢(シニア期の変化)
年齢とともに筋力が落ちたり、関節が硬くなったりして、動作がゆっくりになります。 ただし「年のせい」と決めつけず、痛みや病気がないかの確認が大切です。
3)内科的な病気(心臓・呼吸器・腎臓・肝臓など)
心臓病や呼吸器の問題があると、少し動いただけで疲れたり息が上がったりします。 腎臓・肝臓などの不調でも元気がなくなり、動きが鈍く見えることがあります。
4)発熱・感染症・炎症
体が熱っぽい、震える、食欲が落ちる、寝てばかりいる場合は、感染症や炎症の可能性があります。
5)暑さ・寒さ・脱水
暑い日は熱中症リスクがあり、動きが鈍くなるだけでなく命に関わることもあります。 寒さで体がこわばって動きが悪くなる子もいます。水分摂取量や室温管理も見直しましょう。
6)ストレス・気分・環境の変化
引っ越し、家族構成の変化、生活リズムの変化などでストレスがかかると、元気がなくなることがあります。 ただし、体調不良と見分けがつきにくいので、他の症状の有無も合わせて確認します。
家庭でできるチェック(無理はしない)
- 歩き方:びっこ、ふらつき、足を引きずる、背中を丸める
- 触った時の反応:腰・足・関節・お腹を触って嫌がる、唸る
- 呼吸:ハァハァが続く、咳、舌の色が紫っぽい
- 食欲・水分:食べない、水を飲まない/逆に異常に飲む
- 排泄:尿が少ない、血尿、下痢、黒い便、便秘
- 体温感:耳やお腹が熱い、震えがある(※正確な体温は体温計が必要)
痛みが疑われる場合は、関節を無理に曲げ伸ばししたり、抱き上げて確認したりせず、安静を優先してください。
すぐ動物病院へ行くべきサイン(緊急度高め)
- 突然立てない、歩けない、麻痺っぽい
- 呼吸が苦しそう、舌や歯茎が紫・白っぽい
- ぐったりして反応が弱い、意識がぼんやりしている
- 強い痛み(鳴く、触れない、震える)がある
- 嘔吐や下痢が続く、血が混じる、黒い便が出る
- 熱中症が疑われる(暑い環境+荒い呼吸+ぐったり)
- お腹が張って苦しそう(大型犬は特に注意)
受診までにできる応急対応
- 安静:走る・ジャンプ・階段を避け、ケージや小部屋で落ち着かせる
- 移動:痛みがありそうなら抱っこは最小限にし、タオルやキャリーで体を支える
- 室温管理:暑さ・寒さを避ける(夏は涼しく、冬は冷えないように)
- 水分:飲めるなら少しずつ。無理に飲ませない
- 注意:人用の鎮痛剤は危険なことがあるため与えない
動物病院で伝えると役立つ情報
- 症状が始まった時期と経過(急性/慢性)
- 痛がる場所、動きにくい動作(階段、ジャンプ、散歩の距離など)
- 食事内容、食欲、水分量の変化
- 既往歴、現在の薬、サプリ
- 可能なら歩き方の動画
日常でできる予防・ケア
- 体重管理:肥満は関節への負担が大きい
- 滑り対策:フローリングにマットを敷く、爪・足裏毛を整える
- 適度な運動:短め散歩を複数回など、無理のない範囲で継続
- シニアケア:段差にスロープ、寝床を厚めに、定期健診を増やす
- 暑さ対策:夏は時間帯を選び、車内放置は絶対にしない
まとめ
犬の動きが鈍くなる背景には、痛み、加齢、内科疾患、暑さ・寒さ、ストレスなどさまざまな原因があります。 「いつもと違う」が続く、または緊急サインがある場合は早めに動物病院へ。 迷った時は、症状の動画やメモを用意して相談するとスムーズです。



















