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腸内ケアと老犬

  

老犬のための腸内ケア:お腹からはじめるシニア期の健康管理

シニア期に入った犬は、消化吸収の力や腸の動きがゆるやかになり、便の状態が不安定になりやすくなります。 腸内環境を整えることは、便通だけでなく食欲・体調の安定、そして毎日の快適さにもつながります。 この記事では、老犬(シニア犬)の腸内ケアの基本と、家庭でできる実践ポイントをまとめます。



老犬で腸内環境が乱れやすくなる理由

老犬は若い頃に比べて、消化酵素の働きや腸のぜん動運動(腸が内容物を運ぶ動き)が低下しやすい傾向があります。 さらに、運動量の減少・飲水量の低下・ストレス・持病の薬などが重なると、腸内細菌のバランスが崩れやすくなります。

  • 便が硬い/コロコロしやすい(便秘傾向)
  • 軟便や下痢を繰り返す
  • ガスが増える、腹鳴(お腹が鳴る)が多い
  • 食欲のムラ、体重の増減


腸内ケアの基本:まずは「便の観察」から

腸内ケアは、サプリやフードを追加する前に「今の状態を知る」ことが大切です。 毎日むずかしければ、週に数回でも便の状態をチェックして記録しておくと、変化に早く気づけます。

  • 硬さ:つかめる形で、表面が適度にしっとりしているか
  • 回数:急に増えた/減ったがないか
  • 色:黒っぽい、白っぽい、血が混じるなど異常がないか
  • におい:いつもより強烈に悪臭がする日が続かないか


食事でできる腸内ケア(フード選びと与え方)

老犬の腸内ケアは「消化しやすさ」と「腸内細菌のエサ(食物繊維)」のバランスがポイントです。 いきなり大きく変えると下痢や食欲低下につながることがあるため、切り替えは段階的に行いましょう。

消化しやすいタンパク質・脂質量を意識

高齢になると脂質が多すぎる食事でお腹がゆるくなる子もいます。 体質に合った脂質量、消化しやすい原材料のフードを選ぶと安定しやすくなります。

食物繊維は「増やしすぎ」に注意

食物繊維は便通を助けますが、増やしすぎるとガスが増えたり、逆に便が緩くなることもあります。 便の状態を見ながら少しずつ調整してください。

食事回数を分ける

1日1〜2回で一度に多く食べるより、少量を複数回に分けると胃腸の負担が軽くなる場合があります。



プロバイオティクス・プレバイオティクスの考え方

腸内ケアでよく聞くのが、善玉菌を補う「プロバイオティクス」と、善玉菌のエサになる「プレバイオティクス」です。 ただし、合う・合わないがあるため、便の変化を見ながら慎重に試すことが大切です。

  • プロバイオティクス:乳酸菌、ビフィズス菌、酵母など(犬用製品が安心)
  • プレバイオティクス:オリゴ糖、イヌリン、水溶性食物繊維など

持病がある場合や投薬中の場合は、獣医師に相談してから取り入れると安心です。



水分・運動・生活習慣で整える腸の動き

腸内細菌だけでなく、腸の動きそのものを支える習慣も重要です。特に老犬は「水分不足」と「運動不足」で便秘になりやすい傾向があります。

  • 飲水量アップ:新鮮な水を複数箇所に置く、ウェットフードやぬるま湯を活用
  • 無理のない散歩:短時間でも回数を増やして腸の動きを促す
  • お腹を冷やさない:冷えは下痢・便秘どちらにも影響することがあります
  • ストレス軽減:生活リズムを一定にし、安心できる寝床を用意


こんな症状は早めに動物病院へ

腸内ケアで様子を見る前に、病気が隠れていないか確認が必要なケースがあります。次の症状がある場合は早めに受診してください。

  • 下痢や嘔吐が続く、ぐったりしている
  • 血便、黒色便(タール状の便)が出る
  • 急な体重減少、食欲不振が続く
  • 便が極端に細い、排便時に強く痛がる
  • 便秘が数日続き、苦しそうにいきむ


老犬の腸内ケアは「小さな調整の積み重ね」

老犬の腸内環境は、フード・水分・運動・ストレスなど複数の要素が絡み合って変化します。 いきなり大きく変えるよりも、便の観察 → 少し調整 → 記録を繰り返すことで、その子に合う方法が見つかりやすくなります。

毎日の快適さを守るために、できるところから腸内ケアを取り入れてみてください。


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