愛犬・愛猫の健康寿命を考える情報サイト【2026年最新版】

ホーム > 皮膚・被毛ケア > 被毛ケアと栄養バランス

被毛ケアと栄養バランス

  

被毛ケアと栄養バランス:ツヤのある毛並みを育てる基本

被毛の状態は、見た目の美しさだけでなく、皮膚の健康や体調のサインにもなります。日々のブラッシングなどの「外側からのケア」と、食事による「内側からのケア」を両立させることで、抜け毛・乾燥・フケ・ベタつきなどのトラブルを予防しやすくなります。



被毛ケアの基本:毎日の積み重ねが差になる

被毛ケアは「汚れを落とす」だけでなく、皮膚の状態を観察し、毛玉やもつれを防ぎ、血行を促す目的もあります。犬種・猫種や毛質(短毛/長毛/ダブルコート)によって適切な頻度と道具が変わります。

ブラッシングのポイント

  • 頻度の目安:短毛は週2〜3回、長毛はできれば毎日。換毛期は回数を増やす。
  • 力加減:皮膚をこすらず、毛の流れに沿ってやさしく。
  • チェック項目:赤み、フケ、湿疹、脱毛、ベタつき、におい、ノミ・ダニの有無。

道具の選び方(例)

  • スリッカーブラシ:長毛のもつれ・抜け毛対策に。皮膚に当てすぎない。
  • ラバーブラシ:短毛の抜け毛を絡め取りやすい。
  • コーム:仕上げや毛玉チェック、顔周りのケアに便利。


シャンプーと保湿:洗いすぎは逆効果

皮膚のバリア機能を守るには、洗浄のしすぎを避け、必要に応じて保湿を取り入れることが大切です。におい対策だけで頻繁に洗うと、乾燥やかゆみにつながる場合があります。

シャンプーの目安

  • 一般的な目安:月1回前後(生活環境や皮膚状態で調整)。
  • 皮膚が弱い場合:低刺激タイプを選び、獣医師に相談。
  • 洗い残し注意:すすぎ不足はかゆみ・フケの原因になりやすい。

乾燥対策

  • ドライヤーは熱を当てすぎず、根元までしっかり乾かす。
  • 乾燥が気になる季節は、保湿スプレーや保湿ローションを検討。
  • 室内の湿度管理(過度な乾燥を避ける)も有効。


栄養バランスが被毛に与える影響

被毛はタンパク質を中心に作られ、皮膚の健康には脂質・ビタミン・ミネラルも関わります。外側からどれだけケアしても、栄養が不足すると毛ヅヤや密度に影響が出やすくなります。

被毛のために意識したい栄養素

  • 良質なタンパク質:被毛の材料。主原料(肉・魚など)や成分表示を確認。
  • 必須脂肪酸(オメガ3・オメガ6):皮膚のうるおい、ツヤの維持に関与。
  • ビタミン類:皮膚の代謝や健康維持をサポート(過剰摂取には注意)。
  • 亜鉛・銅などのミネラル:被毛の形成に関わる。欠乏・過剰どちらも問題になり得る。

フード選びのコツ

  • 総合栄養食を基本にする(年齢・体質・活動量に合うもの)。
  • 「毛並み用」などの機能性フードは、体質に合うか様子を見ながら切り替える。
  • 急な変更はお腹を壊しやすいので、7〜10日ほどかけて徐々に移行する。


おやつ・サプリの扱い方:足し算よりも全体設計

おやつやサプリは便利ですが、与え方によってはカロリー過多や栄養バランスの偏りにつながります。まずは主食の質と量を整え、その上で不足を補う考え方がおすすめです。

  • おやつの量:1日の摂取カロリーの1割程度を目安に。
  • サプリ:皮膚トラブルがある場合は自己判断で増やさず、獣医師に相談。
  • 脂質の追加:オイル類を足す場合は少量から。便の状態や体重変化を確認。


よくある被毛トラブルと見直しポイント

毛がパサつく・ツヤがない

  • ブラッシング不足、洗いすぎ、乾燥(室内環境)
  • 脂質や必須脂肪酸の不足、タンパク質の質・量

フケ・かゆみが出る

  • シャンプーの刺激、すすぎ残し、乾燥
  • アレルギー、寄生虫、皮膚疾患の可能性(早めに受診)

抜け毛が増えた

  • 換毛期やストレス、栄養不足
  • ホルモンバランスや皮膚病が隠れている場合もある


まとめ:外側のケア×内側の栄養で毛並みは整う

被毛のコンディションを整えるには、ブラッシングや適切なシャンプーで皮膚環境を守りつつ、総合栄養食を基本に栄養バランスを整えることが近道です。気になる症状(強いかゆみ、脱毛、赤み、におい、ベタつき)が続く場合は、早めに動物病院で相談しましょう。


【おススメの犬用サプリメント】


【おススメの猫用サプリメント】


関連コンテンツ