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シニア犬の健康ケア完全ガイド

  

愛犬がシニア期に入ると、若い頃とは違う体と心の変化が起こります。適切な食事・運動・健康チェック・生活環境の見直しで、毎日を快適に過ごせる可能性が高まります。ここでは、シニア犬の健康ケアを総合的にまとめました。



シニア犬は何歳から?目安と年齢の考え方

一般的に小型犬は7〜8歳頃、中型犬は7歳頃、大型犬は5〜6歳頃からシニア期に入ると言われます。ただし個体差が大きいため、「年齢」だけでなく「変化のサイン」を基準に考えるのが大切です。

  • 寝ている時間が増えた
  • 散歩の距離が短くなった/歩く速度が落ちた
  • 段差を嫌がる、滑りやすくなった
  • 食欲や体重の増減が目立つ
  • 口臭、歯の汚れ、目の白濁が気になる


シニア犬に多い体の変化と注意したいサイン

シニア期は、筋肉量の低下、代謝の変化、免疫力の低下、関節の不調などが起こりやすくなります。次のようなサインが続く場合は、早めに動物病院へ相談しましょう。

  • 呼吸:咳が増えた、息が荒い、運動後に戻りにくい
  • 消化:下痢・便秘が続く、嘔吐が増えた
  • 泌尿:尿の回数が増えた/減った、粗相が増えた、血尿
  • 痛み:触ると嫌がる、抱っこを嫌がる、足をかばう
  • 神経・認知:夜鳴き、徘徊、呼んでも反応が薄い


食事管理:シニア期の栄養設計とフード選び

シニア犬の食事は「消化しやすさ」「適正カロリー」「筋肉維持」「関節・腎臓などのケア」を意識します。急な切り替えはお腹を壊す原因になるため、7〜10日ほどかけて徐々に移行しましょう。

フード選びのポイント

  • タンパク質:筋肉維持に重要。病気がある場合は獣医師と相談
  • 脂質・カロリー:太りやすい子は控えめに。痩せやすい子は栄養密度を確保
  • 食物繊維:便通の安定に役立つことがある(増やしすぎは注意)
  • 関節サポート成分:グルコサミン、コンドロイチン、EPA/DHAなど
  • 腎臓・心臓などの療法食:診断がある場合のみ、指示に従って選択

食欲が落ちた時の工夫

  • ぬるま湯でふやかして香りを立てる
  • 食器の高さを調整して首や腰の負担を減らす
  • 1日2回を3〜4回に分けて少量頻回にする

注意:人の食べ物(ネギ類、チョコ、ぶどう、キシリトールなど)は中毒の危険があります。与える前に必ず安全性を確認してください。



運動と筋力維持:無理なく続けるシニア散歩

運動は筋力・心肺機能・認知機能の維持に役立ちます。ポイントは「短くても毎日」「痛みを出さない」「滑らせない」です。

  • 散歩は距離よりも頻度重視(短時間×回数)
  • 暑さ寒さに弱くなるため、時間帯を調整(夏は早朝・夜)
  • 滑りやすい床や急な坂道は避ける
  • 疲れやすい子はカートや抱っこも併用

歩き方がぎこちない、立ち上がりに時間がかかるなどがある場合は、関節や脊椎のトラブルの可能性もあるため、運動内容を見直しつつ受診を検討しましょう。



体重管理:太りすぎ・痩せすぎのリスク

体重の変化は健康状態を映す重要な指標です。太りすぎは関節や心臓に負担をかけ、痩せすぎは筋肉低下や免疫低下につながります。

  • 月1回を目安に体重測定(難しければ2〜3か月に1回でも)
  • 肋骨の触れやすさ、腰のくびれなど「見た目・触診」もチェック
  • 急な増減(数週間で5〜10%など)は早めに相談


口腔ケア:歯周病は全身の不調につながる

シニア犬は歯周病が進行しやすく、口臭や歯のぐらつきだけでなく、心臓・腎臓など全身に影響する可能性があります。

  • 理想は毎日の歯みがき(難しければ回数を増やす工夫)
  • 歯みがきシートやジェルから始めて慣らす
  • 歯石や出血がある場合は、動物病院で評価

麻酔下の歯科処置は年齢だけでなく全身状態で判断します。気になる症状があれば、検査とリスク説明を受けた上で検討しましょう。



皮膚・被毛ケア:かゆみ、しこり、フケのチェック

皮膚は健康のバロメーターです。シニア期は乾燥、免疫バランスの変化、腫瘍性のしこりなどが見つかることがあります。

  • ブラッシングで血行促進&しこりの早期発見
  • フケ、赤み、脱毛、ベタつき、においの変化を観察
  • 新しいしこりは大きさ・硬さ・色・増大速度をメモ

「しこり=悪性」とは限りませんが、早期検査で選択肢が増えることがあります。



目・耳のケア:白内障、ドライアイ、外耳炎に注意

目の白濁や涙の量、耳のにおい・汚れは見落とされがちです。日常的にチェックし、異常があれば早めに受診しましょう。

  • :目やに増加、充血、しょぼしょぼ、白濁、涙やけ
  • :頭を振る、耳をかく、におい、黒い耳垢

自己判断の点耳薬や強い耳掃除は悪化の原因になることがあります。診断に沿ったケアが安全です。



関節・痛みのケア:床・寝床・段差対策

関節の痛みは活動量を下げ、筋力低下を招きやすくなります。生活環境の改善は、薬に頼りすぎないためにも重要です。

  • フローリングには滑り止めマットやカーペットを敷く
  • ベッドは厚みがあり、立ち上がりやすいものにする
  • ソファや車の乗り降りはステップ・スロープを活用
  • 爪が伸びると滑りやすいので定期的にカット


認知機能(認知症)ケア:夜鳴き・徘徊への対処

シニア期には認知機能の低下が見られることがあります。環境の工夫と生活リズムの安定が助けになります。

  • 日中に適度な刺激(短い散歩、知育トイ、声かけ)
  • 夜は照明を少し残し、安心できる寝床を用意
  • 家具配置を固定し、ぶつかりにくい導線を作る
  • 症状が強い場合は治療やサプリの選択肢を相談


健康診断:シニア期は「早期発見」が最大のケア

シニア犬は症状が出てからでは進行していることもあります。定期健診で変化を数値化し、比較できる状態を作るのがおすすめです。

健診頻度の目安

  • 7歳以上:年1回〜2回
  • 持病がある/高齢:獣医師の指示に合わせて

よく行われる検査

  • 身体検査(体重、心音、触診など)
  • 血液検査(肝臓・腎臓・炎症・貧血など)
  • 尿検査(腎臓・糖尿病・膀胱炎など)
  • 便検査(寄生虫・腸内環境の確認)
  • 画像検査(レントゲン、超音波)


ワクチン・寄生虫予防:年齢に合わせた最適化

シニア犬でも予防は重要ですが、体調や持病によって最適な方法は変わります。ワクチンは抗体価検査を含め、獣医師と相談して計画を立てましょう。

  • ノミ・ダニ予防:通年または地域・生活環境に応じて
  • フィラリア予防:地域の流行期間に合わせて確実に
  • 混合ワクチン:必要性とリスクを評価して調整


季節別ケア:暑さ・寒さ・乾燥への対策

シニア犬は体温調節が苦手になりやすい傾向があります。室温管理と散歩時間の調整が重要です。

  • :熱中症対策(涼しい時間帯、冷却マット、水分補給)
  • :冷え対策(床の冷え、寝床の保温、関節のこわばり)
  • 乾燥:加湿、皮膚の保湿ケア(シャンプー頻度の見直し)


介護の準備:いざという時に困らないために

介護は突然始まることもあります。早めに準備しておくと、飼い主さんの負担も軽くなります。

  • 滑り止めマット、段差用スロープ、介護用ハーネス
  • 防水シーツ、洗えるベッド、オムツ(必要に応じて)
  • 通院手段(キャリー、車移動、往診の可否確認)
  • 緊急時の連絡先と診療時間の把握


よくあるQ&A

Q. シニア犬の散歩は毎日必要?

A. 体調に合わせて「無理のない範囲で」続けるのがおすすめです。休む日があっても構いませんが、完全に動かない日が続くと筋力が落ちやすいため、短時間でも気分転換になる活動を取り入れましょう。

Q. 寝てばかりで心配です

A. シニア期は睡眠時間が増える傾向があります。ただし、急に元気がなくなった、呼吸が苦しそう、食欲が落ちたなどがあれば受診を検討してください。

Q. サプリは与えた方がいい?

A. 目的(関節、皮膚、認知など)と体質によります。治療の妨げや相互作用の可能性もあるため、持病や投薬がある場合は必ず獣医師に確認しましょう。



まとめ:シニア期は「変化に気づく力」がいちばんのケア

シニア犬の健康ケアは、特別なことを一度に増やすよりも、日々の観察と小さな改善の積み重ねが効果的です。食事・運動・環境・定期健診を軸に、愛犬のペースに合わせたケアを続けていきましょう。

気になる症状がある場合は、自己判断で様子見を続けず、早めに動物病院へ相談することが安心につながります。


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