シニア犬は何歳から？
シニア犬は何歳から？目安と年齢別のケアポイント
「うちの子はまだ元気だけど、シニアっていつから？」と迷う飼い主さんは多いです。犬の"シニア期"は人間のように一律ではなく、犬種（体の大きさ）や体質によって差があります。この記事では、シニア犬の年齢の目安と、年齢別に見直したいケアのポイントをまとめます。
シニア犬は何歳から？一般的な目安
一般的には、犬は7歳前後からシニア期に入ると言われます。ただし、体の大きさによって老化のスピードが異なるため、次の目安で考えると分かりやすいです。
- 小型犬：8〜10歳頃からシニアのサインが出やすい
- 中型犬：7〜9歳頃が目安
- 大型犬：6〜8歳頃からシニア期に入りやすい
※同じ犬種でも個体差があります。「年齢」だけでなく、「最近の変化」に注目することが大切です。
犬のサイズで老化のタイミングが違う理由
大型犬は成長が早い一方で、体への負担（関節・心臓など）も大きく、加齢変化が早めに現れやすい傾向があります。反対に小型犬は比較的長寿で、シニア期の入り口が遅めになることが多いです。
シニア期に見られやすいサイン（チェックリスト）
年齢が目安に達していなくても、次のような変化があればシニアケアを意識し始めましょう。
- 寝ている時間が増えた／起き上がりがゆっくりになった
- 散歩の距離が短くなった、途中で座り込む
- 段差を嫌がる、滑りやすい床で踏ん張れない
- 食欲のムラ、体重の増減が出てきた
- 目が白っぽい、耳が遠くなった気がする
- トイレの失敗が増えた
- 性格が変わった（不安・甘え・怒りっぽさなど）
年齢別：見直したいケアのポイント
6〜7歳頃（シニア準備期）
- 健康診断：年1回→可能なら年2回へ
- 体重管理：太り始めは関節・心臓に負担
- 運動：激しい運動より、適度な散歩を継続
8〜10歳頃（シニア期）
- 食事：シニア向けフードやカロリー調整を検討
- 関節ケア：滑り止めマット、段差対策、爪の管理
- 口腔ケア：歯周病は全身に影響しやすい
11歳以降（ハイシニア期）
- 通院頻度：小さな変化でも早めに相談
- 生活環境：室温管理、寝床の見直し、移動の補助
- 認知機能：昼夜逆転や徘徊などの兆候に注意
シニア犬の健康診断はどれくらいの頻度が理想？
目安として、シニア期は年2回の健康診断が推奨されることが多いです。血液検査・尿検査・便検査に加え、必要に応じて心臓や腹部の画像検査を組み合わせると、早期発見につながります。
よくある質問（FAQ）
Q. 7歳になったら必ずシニアフードに変えるべき？
必ずではありません。体重、活動量、持病の有無によって適した食事は変わります。体重が増えやすい、便の状態が変わったなどがあれば、獣医師に相談しながら切り替えを検討すると安心です。
Q. 元気なら年齢を気にしなくてもいい？
元気に見えても、内臓の変化は気づきにくいことがあります。シニア期は「症状が出る前にチェックする」意識が大切です。
まとめ：シニアの"年齢"より"変化"を早めに拾う
シニア犬の目安は小型犬で8〜10歳、中型犬で7〜9歳、大型犬で6〜8歳が一般的です。とはいえ最も大切なのは、日々の様子の変化に気づき、食事・運動・住環境・健康診断を早めに整えること。気になる点があれば、早めに動物病院で相談しましょう。
