猫の目の健康維持方法
猫の目の健康維持方法:毎日のケアと異常サインの見分け方
猫の目は、健康状態を映し出す大切なサインのひとつです。日々の観察と適切なケアで、目のトラブルを早期に見つけやすくなります。 ここでは、家庭でできる目の健康維持方法と、受診を検討したい異常のサインをまとめます。
毎日の観察ポイント(チェックリスト)
- 目やにの量・色:少量で透明〜薄茶は比較的よく見られますが、黄色・緑色、悪臭、急に増える場合は注意。
- 涙の量:片目だけ涙が多い、常に濡れている、涙やけが急に目立つ場合は要観察。
- 充血:白目が赤い、まぶたの裏が赤い状態が続く場合は異常の可能性。
- しょぼしょぼ・細目:痛みや眩しさ、角膜の異常などが隠れていることがあります。
- かゆみ・こする:前足で頻繁にこする、顔を床や家具にこすりつける場合は刺激や炎症の可能性。
- 目の濁り:角膜や水晶体のトラブルの可能性があるため早めの相談が安心です。
- 左右差:瞳孔の大きさや目の開き方に左右差があるときは要注意。
目の周りを清潔に保つ方法(基本ケア)
目の周りの汚れは、放置すると皮膚炎や感染のきっかけになることがあります。猫が嫌がらない範囲で、やさしく行いましょう。
- 準備:清潔なコットンや柔らかいガーゼを用意します(片目につき1枚が理想)。
- 湿らせる:ぬるま湯で軽く湿らせ、絞って水滴が落ちない状態にします。
- 拭き方:目頭から目尻へ、こすらず「押し当てて汚れを移す」イメージで拭き取ります。
- 目やにが固い場合:無理に剥がさず、湿らせたコットンを数秒当ててふやかしてから取ります。
※人用の目薬や消毒液、刺激の強いウェットティッシュは使わないでください。獣医師から指示がある場合を除き、自己判断の点眼も避けましょう。
生活環境でできる予防(ほこり・乾燥・刺激対策)
- 部屋の清掃:ほこりは結膜炎などの刺激になることがあります。床や猫の寝床をこまめに掃除します。
- 換気と空気の管理:乾燥しすぎは目の刺激になりやすいため、季節に応じて加湿も検討します。
- 猫砂の見直し:粉立ちが強い猫砂は目に入りやすいことがあります。粉が少ないタイプを試すのも一案です。
- 刺激物を避ける:香りの強い芳香剤、スプレー、喫煙環境は目への刺激になり得ます。
- 多頭飼いの衛生:感染性の結膜炎などは広がることがあります。食器・寝具の共有や清潔管理に注意します。
食事・栄養と目の健康
目の健康は全身の健康とつながっています。基本は総合栄養食を中心に、体調や年齢に合った食事管理を行いましょう。
- 良質なたんぱく質:猫は肉食動物で、体の維持にたんぱく質が重要です。
- タウリン:猫に必須の栄養素で、欠乏は健康トラブルの原因になります。総合栄養食で通常は補えます。
- 水分摂取:脱水は体調不良につながることがあります。新鮮な水、複数箇所の水飲み場、ウェットフードの活用なども検討します。
- サプリメント:自己判断での追加は過剰摂取リスクもあるため、必要性は獣医師に相談が安心です。
定期ケア:ブラッシングと爪の管理
- ブラッシング:抜け毛が目に入る刺激を減らし、顔周りの汚れも付きにくくします。
- 爪切り:目をこすったときに角膜を傷つけるリスクを下げます。嫌がる場合は無理せず、動物病院やトリミングに相談します。
受診を検討したい異常サイン(早めが安心)
次のような症状がある場合は、早めに動物病院へ相談してください。
- 目を開けにくい、強い痛みがありそう(瞬きが多い、顔をこする)
- 黄色〜緑色の目やにが増えた、強い充血がある
- 片目だけ涙が止まらない、急に腫れた
- 黒目(角膜)が白く濁る、傷のようなものが見える
- 瞳孔の大きさが左右で違う、急に見えにくそうにする
- ケガや異物混入が疑われる(砂・草・毛など)
目の病気は進行が早いものもあります。自己判断で様子見を続けず、気になる変化があれば早めの受診が安全です。
家庭でやってはいけないこと
- 人用の目薬を点眼する(成分が猫に適さない場合があります)
- アルコールや刺激の強い消毒液で拭く
- 固まった目やにを無理に剥がす
- 目を強くこすって拭く
- 症状があるのに長期間放置する
まとめ:毎日の「観察+やさしいケア」が最大の予防
猫の目の健康を守るには、日々の観察と清潔な環境、そして無理のないケアが基本です。 いつもと違うサインに気づいたら、早めに動物病院へ相談しましょう。



















