成分と犬の健康
成分と犬の健康:毎日の食事で気をつけたいポイント
犬の健康は「何を食べるか」で大きく変わります。フードのパッケージに書かれた原材料や成分表示は難しく見えますが、基本を押さえると選びやすくなります。ここでは、代表的な成分の役割と、体調管理に役立つ見方をまとめます。
犬に必要な主要栄養素と役割
犬の体は、主にたんぱく質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラル・水分で成り立っています。年齢や活動量、体質によって必要量は変わりますが、まずは各栄養素の役割を理解することが大切です。
- たんぱく質:筋肉、皮膚、被毛、内臓、免疫に関わる基礎材料。肉・魚・卵などが代表的。
- 脂質:エネルギー源、皮膚・被毛の健康、脂溶性ビタミンの吸収に関与。オメガ3/6脂肪酸のバランスも重要。
- 炭水化物:エネルギー源。消化の得意不得意は個体差があるため、便の状態で相性を確認。
- ビタミン・ミネラル:代謝や骨、神経、免疫など幅広くサポート。過不足の影響が出やすいので総合栄養食での調整が基本。
- 水分:体温調整、腎臓の負担軽減、消化吸収に不可欠。飲水量が少ない子はウェット併用も選択肢。
原材料表示の読み方:最初の数項目が重要
原材料は一般的に「配合量の多い順」に並びます。最初の3〜5項目はフードの性格を決める重要ポイントです。
- 主原料が何か:チキン、サーモン、ラムなど、犬の体質に合うたんぱく源かを確認。
- "ミール"表記:チキンミール等は乾燥粉末で、たんぱく質が濃縮されやすい一方、品質はメーカー差があります。
- 穀物・いも類の位置:上位に多いほど炭水化物比率が高い傾向。便が緩い・太りやすい場合は見直し材料に。
犬の健康を支える注目成分
体質や悩みによって、役立つ成分は変わります。代表的なものを目的別に紹介します。
皮膚・被毛
- オメガ3脂肪酸(EPA/DHA):皮膚のバリアや被毛の艶をサポート(魚油など)。
- 亜鉛:皮膚の健康維持に関与。不足すると被毛のパサつきにつながることも。
お腹(腸内環境)
- 食物繊維:便の形を整えやすい。多すぎると軟便やガスが増える場合も。
- プレバイオティクス:フラクトオリゴ糖、イヌリン等。腸内細菌のエサになりやすい。
- プロバイオティクス:乳酸菌等。体質によって合う合わないがある。
関節
- グルコサミン/コンドロイチン:関節ケア目的で配合されることが多い。
- コラーゲン:関節や皮膚の材料として注目される成分。
避けたい・注意したい成分(体質によっては要確認)
すべての犬に一律で「悪い成分」があるわけではありませんが、体調や既往歴によっては注意が必要です。
- 高脂肪すぎる設計:膵炎の既往がある犬や太りやすい犬は獣医師と相談。
- 特定たんぱく源:食物アレルギーが疑われる場合は、原因たんぱくの除去が基本。
- 塩分(ナトリウム):心臓・腎臓に不安がある場合は療法食の検討を。
ライフステージ別:成分の考え方
- 子犬(パピー):成長のため高栄養設計が必要。カルシウム・リンのバランスも重要。
- 成犬:体型維持が中心。活動量に合わせて脂質・カロリーを調整。
- シニア犬:筋肉維持のための良質なたんぱく質、消化のしやすさ、水分摂取の工夫がポイント。
フードを切り替えるときのコツ
急な変更は下痢や嘔吐につながることがあります。基本は7〜10日ほどかけて徐々に切り替えます。
- 1〜2日目:新フード25%+旧フード75%
- 3〜4日目:新フード50%+旧フード50%
- 5〜6日目:新フード75%+旧フード25%
- 7日目以降:新フード100%
切り替え中は、便の回数・硬さ、皮膚のかゆみ、耳の汚れ、涙やけなどの変化をメモしておくと判断しやすくなります。
まとめ:成分は「犬の体調」とセットで判断する
成分表はあくまで目安で、最終的には愛犬の便・体型・被毛・元気さが答えになります。気になる症状が続く場合や、持病がある場合は自己判断せず、獣医師に相談しながら最適な食事を選びましょう。



















