犬の目のケア完全ガイド
犬の目のケア完全ガイド|毎日のチェックから病気のサイン、正しいお手入れ方法まで
犬の目はとてもデリケートで、乾燥・ホコリ・花粉・逆さまつげ・アレルギーなどの影響を受けやすい部位です。日々の観察と適切なケアで、トラブルの早期発見と予防につながります。ここでは、家庭でできる目のケアを「安全に」「わかりやすく」まとめました。
犬の目の基本:健康な目の状態とは
まずは「正常」を知ることが大切です。健康な目の目安は次の通りです。
- 白目:強い充血がなく、うっすらピンク程度
- 目やに:少量で、乾いて薄茶色~透明が多い(起床時に少し付く程度)
- 涙:過剰にあふれていない
- まぶた:腫れや熱感がない
- しょぼしょぼ:頻繁に瞬きをしない、目を細めない
毎日できる「目のチェック」5項目
散歩前後やブラッシングのついでに、次のポイントを確認しましょう。
- 充血:白目が赤くなっていないか
- 目やに:量・色・粘り(黄色/緑、ねばつきは要注意)
- 涙の量:片目だけ涙が多くないか
- 目の開き方:片目をつむる、しょぼしょぼする
- 行動:目をこする、床や家具にこすりつける
自宅でできる正しい目の拭き方(基本手順)
目の周りの汚れ・軽い目やには、やさしく拭き取るだけで十分なことが多いです。次の手順で行いましょう。
用意するもの
- 清潔なコットン、ガーゼ、またはペット用アイケアシート
- ぬるま湯(人肌程度)
- (必要に応じて)犬用の洗浄液・涙やけケア用品 ※獣医師推奨が安心
拭き方の手順
- コットン/ガーゼをぬるま湯で湿らせ、軽く絞ります(滴らない程度)。
- 目に直接こすりつけず、目頭~目尻に向かってやさしく拭きます。
- 固い目やには、数秒当ててふやかしてから取ります(無理に剥がさない)。
- 左右の目は別のコットンを使い、感染の広がりを防ぎます。
- 最後に乾いたガーゼで軽く水分を押さえます。
ポイント:「こする」より「押し当ててふやかす」が基本です。嫌がる場合は短時間で終え、ごほうびで良い印象にしていきましょう。
涙やけの原因と対策
目の下が赤茶色に変色する「涙やけ」は、涙が多い・排出がうまくいかない・被毛や皮膚に湿気が残るなどで起こります。
主な原因
- 鼻涙管の詰まり(涙の通り道が狭い/詰まる)
- アレルギー(花粉、ハウスダスト、食物など)
- 逆さまつげ、眼瞼内反などの刺激
- 目の感染・炎症
- 顔周りの被毛が目に入り刺激になる
家庭でできる対策
- 目の下を毎日やさしく拭き、湿りっぱなしにしない
- 目にかかる被毛はトリミングで短く(自宅でのカットは慎重に)
- 散歩後は花粉・ホコリを軽く拭き取る
- 改善しない場合は、鼻涙管洗浄など獣医師の診察を検討
こんな症状は要注意:受診の目安
目の病気は進行が早いものもあります。次の症状がある場合は、早めに動物病院へ相談してください。
- 片目だけ強い涙・充血・目やにが出る
- 黄色~緑色の目やに、強い粘り
- 目を開けづらい、痛そうにする、前足で頻繁にこする
- 角膜が白く濁る、青白く見える
- 黒目が白っぽい、キラキラ反射が変
- まぶたが腫れる、できものがある
- 急に物にぶつかる、見えていない様子
- 目の表面に傷っぽいものが見える
緊急性が高い例:目を開けないほどの痛み、急な白濁、外傷(枝や猫のひっかき等)、化学物質が入った可能性がある場合は、可能な限り早急に受診してください。
家庭でやってはいけないNGケア
- 人間用目薬を自己判断で使う(成分が合わない・悪化の可能性)
- ティッシュで強くこする(繊維で刺激、角膜を傷つける)
- 固い目やにを無理にはがす
- 複数の犬で同じ拭き取り用品を使い回す
- 症状があるのに「様子見」を長引かせる
犬種・ライフステージ別のケアポイント
短頭種(フレンチブルドッグ、パグ、シーズーなど)
- 目が突出しやすく傷つきやすいので、散歩中の枝・草むらに注意
- 乾燥しやすい場合は、獣医師にケア方法を相談
小型犬・涙やけが出やすい犬種(トイプードル、マルチーズなど)
- 目の下の被毛を清潔・乾燥に保つ
- トリミングで目周りを整える(目に毛が入らないように)
シニア犬
- 白内障などの変化が出やすいので、月1回は写真で記録すると気づきやすい
- 見え方の変化(段差を嫌がる等)があれば早めに相談
目のケアに役立つアイテム(選び方)
- ガーゼ・コットン:繊維が残りにくいものが安心
- ペット用アイケアシート:外出先で便利。アルコールや刺激成分の有無を確認
- エリザベスカラー:目をこすって悪化する場合に一時的に有効(獣医師と相談)
- 記録用スマホ写真:左右差・経過観察に役立つ
よくある質問(FAQ)
Q. 目やには毎日取ったほうがいい?
少量で乾いている程度なら、気づいたときにやさしく拭き取れば十分です。ただし量が増える、色が濃い、粘りが強い場合は受診の目安になります。
Q. 涙が多いのは体質?
体質のこともありますが、鼻涙管の問題・アレルギー・逆さまつげなど原因が隠れていることもあります。片目だけ多い、急に増えた場合は特に相談をおすすめします。
Q. 散歩後に目を洗ったほうがいい?
基本は「拭き取り」で十分です。洗浄を頻繁に行うと刺激になる場合もあるため、必要性があるときは獣医師の指示に従ってください。
まとめ:毎日の観察+やさしいケアがいちばんの予防
犬の目のケアは、特別なことよりも「毎日少し見て、少し整える」ことが効果的です。充血・目やに・涙・しょぼしょぼなど小さな変化を見逃さず、気になる症状があれば早めに動物病院へ。愛犬が快適に過ごせるよう、今日から無理のない範囲で続けていきましょう。



















