犬の皮膚チェック方法
犬の皮膚チェック方法:自宅でできる観察ポイントと注意点
犬の皮膚は体調変化が表れやすい部位です。日常的にチェックすることで、かゆみ・炎症・寄生虫・アレルギーなどの早期発見につながります。ここでは、自宅で安全にできる皮膚チェックの手順と、動物病院を受診すべきサインをまとめます。
チェック前の準備(安全・正確に見るために)
- 明るい場所(自然光または白い照明)で行う
- 犬が落ち着いているタイミング(散歩後・食後など)を選ぶ
- 手を清潔にし、爪は短くして皮膚を傷つけないようにする
- 必要ならコーム(目の細かい櫛)、タオル、スマホ(記録用)を用意
嫌がる場合は無理に続けず、短時間をこまめに行うのがコツです。
基本の観察ポイント(全身を順番に)
見落としを減らすため、毎回同じ順番でチェックします。
- 顔まわり:目の周り、口元、あご下、耳の付け根
- 耳:耳介(耳の外側)と入口付近
- 首・背中:首輪の当たる部分、背中の被毛をかき分けて皮膚
- 脇・胸・お腹:薄毛になりやすく異変が見つけやすい
- 内股・足先:指の間、肉球、爪の周囲
- しっぽ・肛門周り:しっぽの付け根、汚れや赤み
見る・触るで確認する「異常サイン」
- 赤み(発赤):部分的/広範囲、熱感があるか
- 湿疹・ブツブツ:小さな発疹、かさぶたの有無
- 脱毛:円形、左右対称、掻いた跡があるか
- フケ:乾いた白いフケ/脂っぽい黄っぽいフケ
- ベタつき・におい:脂漏や感染のサインになることがあります
- 色の変化:黒ずみ(色素沈着)、白っぽさ
- しこり・腫れ:サイズ、硬さ、痛がるか
- かゆみ:掻く、舐める、こする、噛む行動が増えていないか
被毛をかき分けて行うチェックのコツ
毛量が多い犬種は、表面だけ見ても異変が分かりにくいことがあります。
- 指で「線」を作るように被毛を左右に分け、皮膚の色と状態を確認する
- 背中〜腰、首輪の下、脇など蒸れやすい場所は重点的に
- 同じ部位を左右で見比べる(左右差があると異常に気づきやすい)
ノミ・ダニなど寄生虫の簡易チェック
寄生虫は皮膚トラブルの原因になりやすいため、定期的な確認が役立ちます。
- ノミのフン:黒い粒が毛の根元に付くことがあります。濡らしたティッシュに乗せて赤茶色ににじむと疑いが高まります。
- マダニ:耳の周り、首、脇、内股、指の間などに付くことが多いです。小さなイボのように見える場合もあります。
注意:マダニを見つけても無理に引き抜かず、動物病院に相談してください(口器が残ることがあります)。
耳・足先・しっぽの付け根は「トラブル多発エリア」
- 耳:赤み、におい、汚れ、頻繁に頭を振る・耳を掻く
- 足先:指の間の赤み、舐め癖、肉球のひび割れ、爪周囲の腫れ
- しっぽ付け根:ベタつき、フケ、掻き壊し(ノミアレルギーで目立つことも)
記録の取り方(受診時にも役立つ)
気になる変化があったら、次の内容をメモ・撮影しておくと診察がスムーズです。
- いつから(発症日・気づいた日)
- 部位(できれば左右・範囲)
- 症状(赤み、脱毛、かゆみ、におい、ジュクジュクなど)
- 写真(同じ距離・同じ明るさで経過が分かるように)
- 最近の変化(フード、おやつ、シャンプー、散歩コース、季節、引っ越し等)
動物病院を受診したほうがよいサイン
- 強いかゆみで眠れない、掻き壊して出血している
- 皮膚がジュクジュクしている、膿・強いにおいがある
- 急に広範囲に赤みや腫れが広がった
- しこりが大きくなる、硬い、短期間で変化する
- 脱毛が広がる/円形に増える
- 耳の痛み、頭を傾ける、ふらつきがある
- マダニが付着している、または疑わしい
- 元気・食欲が落ちた、発熱が疑われる
よくある原因(自己判断しすぎないために)
犬の皮膚トラブルは原因が複数重なることもあります。
- アレルギー(食物、花粉、ハウスダストなど)
- 細菌・真菌(カビ)感染
- 外部寄生虫(ノミ、マダニ、疥癬など)
- 乾燥、シャンプーの刺激、蒸れ
- ホルモン疾患など内科的要因
市販薬や人用の薬を塗る前に、獣医師へ相談するのが安全です。
まとめ:短時間でも「定期チェック」がいちばんの予防
犬の皮膚チェックは、特別な道具がなくても今日から始められます。週1回の全身チェック+気になる部位のこまめな観察を習慣にし、異変が続く・悪化する場合は早めに動物病院へ相談しましょう。



















